雪道の走り方

きっかけ

 

　こちらを書こうと思ったきっかけをお話したいと思います。

 

　私は東京の出身です。現在は宮城県で暮らしています。 少し前まで運転手の仕事をしており、冬は雪の中を走っていました。 配送地域は南東北が中心でしたが、沢山の豪雪地帯も配送地域の中にありました。 もう、こちらへきて10年以上になるので、冬のリズムもすっかり身体に染みつきました。

 

 

東京人の雪道に対する気持ち

　

 

　雪道の運転は、私にとってはとても新鮮なものでした。 大型車のタイヤチェーン装着、路面状態の見極めなど、東京で暮らしている時では決してわからない、運転にまつわる雪国ならではの習慣の数々がとても新鮮でした。

 

　私は東京の人達の、雪と雪道に対する意識を知っています。 その上で、この、雪国の人達の意識を垣間見たときにいろいろと思う事があり、こちらを書こうと決意したのです。

 

 

 

東北道での記録的なスリップ事故

 

　もう10年以上も前になりますが、東北自動車道の大和インターと古川インターの間、冬は地吹雪で有名な三本木という所で、大きな多重衝突事故がありました。 この事故の一番始めは何だったかと言うと、 滑り止めを装着した他府県ナンバーの車のスリップﾟだったのです。タイヤは普通タイヤで、その上に滑り止めを装着していた車がスリップしたのです。

 

　この現実を、雪の降らない地方にお住まいの方はどう思われますか？ 「もう少し慎重に走れば良かったんだ」 と思われる事でしょう。

 

 

 

地元の人の正直な気持ち

 

　それに対して地元の人は何を考えるかおわかりですか？ 開口一番、全く違う観点で物を言います。

 

 

　これが本音です。これなのです。

 

 

このギャップをどうしても埋めたい。埋める責任が私にはある。

 

　雪の降らない地方の方、おわかりでしょうか。 いえいえ、今はわからないでも結構ですよ。

 

　全てはこのギャップ、雪に対する意識の違いなのです。 私はここを上手く伝えなければな、と思っています。

 

　雪が降る地域も降らない地域も知っている私だからこそ書ける、オリジナルの視点で話を進めてみたいと思います。 本一冊書くような気合で書いてみたいと思います。

 

 

　それでは、よろしくお願いいたします。