スタッドレスタイヤ 効く 効かない

スタッドレスタイヤの 「効く、効かない」

 

　「M社履いてるんですか？いいですね。これ、効くでしょ？」

 

　私はこのような事をよく言われました。大型車のスタッドレスの中で、この、Ｍ社の性能はなかなか評判がいいのです。

 

　ですが、正直な所、私にはよくわかりません。

 

　私は危険だと思った時、或いは滑りそうだと思った時、すぐにタイヤチェーンを巻くようにしています。

 

　確かにＭ社のスタッドレスは、他社に比べると減りが遅いとは思います。

 

　ですが、それと効く、効かないというのは、また別の話です。

 

 

ステージごとでの性能

 

　効く、効かない、というのには、大きく分けて二つのステージでの性能を言っているような感じがします。

 

走り出す。止まる。

 

　一つは、基本的な事ですが、止まる時と走り出す時の性能。

 

　私が思うには、この点に関して言えば、新品のスタッドレスであれば各社の性能でそれほど差はないと思います。ただ、ゴムが劣化して、3シーズン以上経過してくると、効きが悪くなるような感じはします。よく、凍結時に強いとか、新雪に強いとかの宣伝が聞かれますが、いかなる場合においても過信は禁物です。スタッドレスタイヤは万能ではありません。いくら効くといわれているスタッドレスタイヤでも、テロテロの凍結道での急制動なら滑って当たり前ですし、効かないと言われていても、スピードを控えて、緩やかな操作をすれば、きちんと止まってくれるでしょう。

ある程度のスピードで走る

 

　もう一つは、ある程度のスピードで走った時の安定性です。

 

　ここで言うある程度とは、普通の雪道で出す位のスピード、具体的には40キロくらいでしょうか。

 

　このあたりで差を感じる人が結構いるようです。

 

　私は前にも延べた通り、危なくなるとタイヤチェーンを巻きますので、よっぽどの事がない限りは圧雪道をスピードを出して走るような事がありません。ハンドルの安定性を感じる余裕もなく、ただただおっかなびっくりで走っておりますので、すいません、あまりよくわかっていないのですね。

 

 

効く、効かない、を、ここで判断している

 

　これは皆の話を総合した見解ですが、坂になったり、ハンドルの安定性であったり、ある程度のスピードを出した時のハンドル操作であったり、そのようなステージにおいて、若干の差が見られるとの事です。

 

　雪道初心者の方でしたら、売っているスタッドレスを買えば、まず、間違いないといえると思います。

 

　そしてそれは、タイヤの溝があろうがあるまいが、ゴムの劣化によって、約3年で寿命が来てしまう事を覚えておいて下さい。山があるからと何年も同じスタッドレスをはいている人もいますが、性能には天と地ほどの差が現れてしまいますので、注意が必要です。

 

 

余談　地域による差がかなりある

 

　どのような道を普段走るかで、その感覚も違ってきます。

 

　北海道の方は、ほとんど融雪剤も散布されていないテロテロのアイスバーンを走る事もあると思います。

 

　命にかかわりますので、必然的にブリジストンが多くなります。

 

　私は未体験ですが、聞いた話によれば気温が低いので道の雪も溶けず、山形あたりよりも走りやすいという人もいました。

 

 

　山形県はまた面白くて、奥羽山脈の東側と西側とで違いがあります。

 

　最上地方、村山地方、置賜地方は雪も多く、幹線道路は除雪と融雪剤散布が丁寧に行われます。

 

　庄内地方は風が強く、地形も平らなことから、融雪剤散布は交差点からの距離が決まっている地区もあります。

 

 

　地形、雪の降り方、気温、上り下りがあるか、風が吹くか、盆地か平野か、様々な地形的要因で路面の状況は変わります。

 

　加えて自治体がどれだけ除雪と融雪剤散布に力を入れているかでも、走る路面状態が違ってきますので、雪道に対する感覚も微妙に違うのです。